嫦娥5号、月面着陸とサンプル採取に成功
【2020年12月4日 中国国家航天局(1)/(2)/(3)】
日本時間11月24日に打ち上げられた中国の月探査機「嫦娥5号」は、11月28日に月周回軌道へ入った。軌道調整を経て、30日には計画どおりに周回機から月面着陸機と離陸機が分離された。
続いて12月1日、嫦娥5号の着陸機と離陸機は、月の上空約15kmからからゆっくりと垂直降下を開始して、広大な月の海の一つ「嵐の大洋」の北西の端に位置する「リュンカー(リュムケル)山」付近(西経51.8度、北緯43.1度付近、ウサギ模様の腰のあたり)に軟着陸した。
着陸船に搭載されたカメラが周囲を撮影しており、画像が公開されている。
その後、着陸船では太陽電池パネルの展開やアンテナのセットアップ作業が実施され、月のサンプルの採取にも成功した。中国国家航天局の発表によると、12月2日に月面をドリルで掘り、ロボットアームによって複数の地点のサンプルを採取し、収納を完了したということだ。
2日間にわたる月面でのサンプル採取作業を終えた後、離陸機のみが月面を離れ、周回機と大気圏再突入モジュールの待つ月周回軌道上へと戻った。月のサンプルが地球に届けられるのは12月16日ごろと見込まれている。
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