ケンコー・トキナー、MOEBIUS鏡筒用72mmフローライト対物レンズを新発売

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株式会社ケンコー・トキナーから、MOEBIUS 55鏡筒のステップアップアイテムが新発売。星雲や星団や彗星の観測に威力を発揮する口径72mmのフローライト対物「MOEBIUS 対物レンズ 72FL」が新発売された。

【2024年5月9日 星ナビ編集部

株式会社ケンコー・トキナーから新発売となった「MOEBIUS 対物レンズ 72FL」は、Kenko×BORG MOEBIUS 55鏡筒のステップアップアイテム。「MOEBIUS 55」の口径55㎜の対物レンズを、口径72mmのフローライト対物レンズに交換することによって、光量が約1.7倍となり、より暗い星雲や星団、彗星を捉えることができるようになる。 2枚玉アポクロマート対物の凸レンズにはフローライト素材が使われ、色収差のないすっきりした星像が得られる。目的に応じて対物レンズや接眼部パーツ交換してシステム化することは、トミーテックBORGシリーズの真骨頂だった。MOEBIUSシリーズでも各種パーツのシステム化をさらに進めていってほしい。

■ 発売概要
  • ブランド名:Kenko×BORG MOEBIUSシリーズ
  • 希望小売価格:125,000円(税別)
  • 商品名:MOEBIUS 対物レンズ 72FL
  • JANコード:4961607697245
  • 発売日:5月3日

MOEBIUS 対物レンズ 72FL
MOEBIUS 対物レンズ 72FL(提供:株式会社ケンコー・トキナー、以下同)

■MOEBIUS 対物レンズ 72FLの主な特徴
  • フローライトレンズ(蛍石)を2枚玉対物の凸レンズに用い、色のにじみを抑えたシャープな像が得られる。
  • MOEBIUS 55鏡筒に、「72FL」を取り付けるためのΦ80mm⇒Φ60mmの変換アダプターが標準装備。
  • MOEBIUS 55(焦点距離500mm F10.9)から、対物レンズを72FLに変更すると焦点距離が400mm F5.6となり、より広い視野と明るい像が得られ、星雲や星団、彗星の観測に威力を発揮する。

72FL対物レンズと鏡筒径変換アダプター
(左)2枚玉対物レンズの凸レンズにフローライトを採用(フローライトレンズは素材の結晶化から研磨、組み立て全て国内で製造)。(右)鏡筒径をΦ80mmからΦ60mmに変換するアダプター

MOEBIUS 対物レンズ 72FLを取り付けた望遠鏡セット
MOEBIUS 対物レンズ 72FLを取り付けた鏡筒(左)と、望遠鏡架台セット(右)

■主な仕様
  • 口径:72mm
  • 焦点距離:400mm
  • 口径比:F5.6
  • レンズ構成:2群2枚フローライトアポクロマート
  • コーティング:マルチコート
  • 全長:176mm
  • 接続鏡筒径:φ60mm
  • 最大径:φ86mm
  • 重量:471g

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